上田市・袋町のスナック純
カクテルとは?
色も香りも、名前の由来も。
A LITTLE STORY ABOUT COCKTAILS
カクテルは、色も香りも自由なお酒。
カクテルと聞くと、鮮やかな色のグラスや、美しく飾られたフルーツを思い浮かべるかもしれません。甘くフルーティーな一杯もあれば、マティーニのようにキリッと辛口の一杯もあります。
不思議なのは、ほんの少し材料を変えるだけで、色も香りも味わいもすっかり変わること。そこに、カクテルの面白さがあります。
一杯の中に、いくつもの香り。
カクテルは、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツ(蒸留酒)をベースに、リキュールやジュース、ソーダなどを組み合わせて作ります。もちろん、ワインやスパークリングワインを使うカクテルもあります。
リキュールには、果実や花、香草などの香りを生かしたものが数多くあります。ベースのお酒が同じでも、加える材料や配合を変えれば、驚くほど違った一杯ができあがります。
例えば、爽やかな柑橘の酸味が主役になるもの、甘い香りがゆっくり広がるもの、飲み終えたあとに苦みが心地よく残るもの。カクテルは、味わいの組み合わせを楽しむ飲み物でもあります。
「混ぜ方」も、味わいの一部。
バーテンダーがシェーカーを振る姿は、カクテルの代名詞のようなもの。でも、すべてのカクテルをシェークするわけではありません。
シェークは、材料をしっかり冷やしながら混ぜ合わせたいときに使う方法。ジュースなどを加えるカクテルによく使われます。一方、ステアは、氷とともに静かにかき混ぜる方法。お酒そのものの香りや透明感を生かしたい一杯に向いています。
氷が少し溶けることも、実は味づくりの大切な要素。冷たさと適度な水分が加わることで、お酒の角が取れ、香りがやわらかく感じられることがあります。たった一杯にも、こうした小さな工夫が詰まっているのですね。
昔のカクテルは、意外にシンプル。
カクテルの歴史をたどると、1806年のアメリカの新聞に、蒸留酒、砂糖、水、ビターズを混ぜた飲み物という説明が登場します。今のように色とりどりのフルーツを飾った姿とは、ずいぶん違いますね。
ビターズは、香草や樹皮などの風味を凝縮した苦味酒の一種。ほんの数滴で飲み物の印象を変えます。古い時代のカクテルには、甘みと苦みを組み合わせてお酒を楽しむ発想があったわけです。
そこから時代とともに材料や技法が増え、今日では無数のスタイルが生まれました。それでも「違う風味を合わせて、一杯のおいしさをつくる」という楽しさは変わっていません。

なぜ「雄鶏のしっぽ」なの?
英語のCocktailを直訳すると、「雄鶏のしっぽ」。あの長く華やかな羽を思い浮かべると、鮮やかなカクテルに似合う名前だと思いませんか。
グラスに飾った果物が雄鶏の尾羽のように見えた、という説も語られてきました。ただし、名前の本当の由来は、今もはっきりしていません。昔の馬に関する言葉から来たという説など、さまざまな説明があります。
正解が一つに決まっていないところも、なんだかカクテルらしい。色鮮やかな一杯を眺めながら、そんな由来の話をするのも、お酒の楽しみのひとつですね。
好みの一杯に、出会う楽しみ。
初めてのカクテルなら、最初から名前を知っている必要はありません。「甘めがいい」「柑橘系が好き」「すっきりした辛口を飲んでみたい」。そんな好みから選ぶのも自然な楽しみ方です。
スナック純では、スタンダードでおいしいカクテルを中心にご案内しています。気になる一杯があれば、写真付きのメニューをのぞいてみてください。
そして、カクテルの奥深さをもう少し知りたくなったら、「カクテルの王様」と呼ばれるマティーニの話もどうぞ。シンプルな材料なのに、驚くほど語りたくなる一杯なのです。
お店でも、カクテルを楽しむ。
スナック純の写真付きカクテルメニューと、マティーニの物語はこちら。
参考資料:Oxford Companion / OUPblog
※名称の由来・歴史上の逸話には諸説あります。本文は当店の旧記事をもとに、関連資料を参照して加筆・編集しました。